面白きかな、活版印刷の世界
またまた久しぶりの更新です。
久しぶりすぎて、自分のサイトの管理ページの入り方を忘れておりました。
サイトを立ち上げたときのノートを探し出し
見直して何とか開けることができました。
少々落ち込んでおります……。
前回の更新が去年の12月……もう半年近くが経っています。
今年に入って自分が何をしていたのかよく覚えておりませんが
相も変わらず仕事といとへんuniverseの活動で
走り続けていたのは間違いありません。
他には何もやっていない、家事さえボロボロといった状態です。
(あ、1月にラオスに旅してきました!)
そんな感じで今年に入ってからせっせと活動している仕事のひとつに
活版印刷研究所というサイトで連載させていただいている
クリエイターさんの取材があります。
https://letterpresslabo.com/author/miki-shirasu/
1回目が、京都の「りてん堂」さん
2〜4回目は、大阪の「河童堂」さん、「大枝活版室」さん、「桜ノ宮活版倉庫」さん。
どこもデザイナーさんやディレクターさんたちが
工房内の古い機械で
自分たちで刷るところまでやっておられます。
始める頃はミーハーに「活版印刷って素敵だな〜、お洒落だな〜」
ぐらいの認識だったのですが
取材させていただくと、これがホントに面白くて。
まず、取材した皆さんが素敵な方々で
活動内容もご本人たちのキャラクターもバラバラで個性的。
しかも見せてもらう作品や制作物はどれも心ときめくものばかりで
すっかりはまっております。
さらにいえば、皆さん工房もお洒落なんです。
例えば写真を紹介できるところでご紹介しますと
大枝活版室さんは、女性デザイナーさんなので
工房内のインテリアがめちゃくちゃわたし好みで、とても素敵でした。
古い工場を自分たちで改装されたんですよー
ベテラン印刷工の男性と息をあわせてものづくりされている
協働のありようがまた美しくて、感激しました。
桜ノ宮活版倉庫さんの工房も
カッコよくて温かみがあって素敵でした。
床などは自分たちで塗ったそうです。
この取材の時はカメラマンさんがオフショットを撮ってくれました。
手前に2台並んでいるのが
手動の活版印刷機で「テキン」といいます。
奥にある書棚みたいなのは活字が並んでいた「馬」という棚を再利用したもの。
んー素晴らしい!
(それに比べて、われわれ「いとへんuniverse」の工房は
まだまだお洒落感が足らんなあ……
とはいえ、うちは共同スペースだから自分1人でどうこうできないのですが)
そして……
やはり何がいいって、レトロな活版印刷機がいいのです。
機械なんだけど仕組みがシンプルで
道具の延長のような存在。
人と機械があうんの呼吸で印刷している感じがする。
活版印刷機にも電動のものと手動のものがあります。
織機と同じですね。
わたしは手動のテキンを見るといつも
いとへんuniverse工房に置いてある手織り機を思い出します。
電動にしろ手動にしろ
人と機械、人と道具の息があってつくれらたものには
どこか温かみが残りますし
不思議と、つくる人の個性がにじんでくる。
それが、活版印刷や手織りの魅力だなあ…、と思います。
時代の流れのなかで消えそうになっている
だけどとてつもなく魅力的なものづくり。
それらを伝える仕事をさせてもらえて
幸せなことだなあ……
と、しみじみ思っています。