いとへんuniverseのこと

長らくブログが途絶えておりました。

毎日色々なことが起きてあっという間に月日が過ぎ
気づくと翌年の秋になっておりました。
祇園祭の記事を書いたのは昨日のような感覚なのですが……(汗)

理由はただひとつ。
西陣織の職人さんたちとはじめた「いとへんuniverse」の活動が
本格化……というより「激化」したせいです(笑)

いとへんuniverseは去年の11月にクラウドファンディングに挑戦し
無事に目標を達成 。
その資金を元に古い一軒家を借りて工房を構え
オリジナル製品をつくりはじめました。
わたしも工房内の小さな部屋を事務所に使わせてもらっています。

 

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西陣絣という後継者不足が叫ばれる
だけど途方もなく魅力的な織物と
現代人のほとんどが知る機会を失った
手織物の魅力を伝えるのが
いとへんuniverseの目的です。

そのために「つくること」と「つたえること」を両輪に活動しており
わたしは片方の車輪である「伝えること」を担当。
本業であるライターの仕事をするかたわら
公式ウェブサイトやSNSでチームの活動を発信したり
http://itohen-univers.com/
サイト内で「いとへん日記」を発表させてもらったりしています。
http://itohen-univers.com/post-category/itohen-nikki
任意団体ですので、ほぼボランティア。
そのわりに猛烈にハード、かつ本気で取り組んでおりますので
自分たちで「大人の部活」と称しています。

 

絣というのは先染めの糸をずらして模様をつくる織物で
久留米絣や備後絣など日本各地に産地があります。

西陣絣は、12種類ある西陣織の技法のひとつで
着物や帯に使われてきました。
でも正直、華やかな紋織や綴れ織などに押されて
あまり知られていないのが実情。
わたしもメンバーと知り合うまで
西陣絣の存在を全く知りませんでした。

この技術をつなぐためには、色んな人に使ってもらわなければなりません。
そのためにはやはり、魅力的な製品をつくり、伝えていくことが大事。
和装にこだわらず、洋服や小物にも用途を広げなくてはなりません。
西陣絣は自由に柄がつくれますし、モダンなものもたくさんありますので
充分に可能性があると思っています。

これは最初につくった西陣絣「チラチラ」

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こちらはわたしが一番気に入っている「ムラシマ」
という製品です。

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わたしは刺繡や編み物が趣味で、工芸品が大好きだったので
ライフワークとして
「西陣織を取材しよう!」
と決意し、メンバーの職人さんたちと出会いました。
もともと糸が大好きなだけあり
いとへんuniverseでのものづくりは相当に楽しいです。

みんなと活動するなかでわたしが体験した
織物の素晴らしさや面白さ
ものづくりの感動やワクワクすることを綴り
読んでくださる方にも同じように体験していただけたら…と思っています。

そして……最近はどういう状況かといいますと
なんかもうビックリなのですが
いろんな人がいろんな話を持ってきてくださり
年末までにイベントを5回開催し
さらに11月からギャラリーでのグループ展にも参加させていただくことに
なってしまいました。

そしてそんな慌ただしい11月の半ばになんと
工房を引っ越しすることになりました。
1月に入居したばかりなのですが
大家さんが売却されたので
出ることになったのです〜〜〜(涙)

さらにいえば、運悪く自宅マンションの補修工事も11月にスタート。
ベランダに設置している倉庫や植木を片付けなければなりません……!
えらいこっちゃぁぁぁーー。

もちろん本業のライター業もやってるんですよ……それなりに……。

そんなこんなで
同時にやるべきことが怒濤のように押し寄せてきて
ちょっとパニック気味です。

昨夜もいとへんuniverseのイベントの打ち合わせをしていて
気づくと日付が変わっておりました。
そして、うっかり上着を忘れて帰ってきてしまいました。
ありえん。
自覚してる以上に、相当イッパイイッパイのようです……。

2016-11-02 | Posted in Blog, いとへんuniverseComments Closed 

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